スプレー接着剤装丁はフィルムが薄く、温度差に強く、耐油及び耐溶剤性能を備えるなど多くの特性を備える。そのため、高級書籍の装丁に使われる他、本をデスク面に平らに開くことができることから、精製本処理装丁に徐々に用いられるようになっている。営業職社員の皆さんは、スプレー接着剤装丁の書籍が、ルーズリーフのようになった経験はないだろうか?または、気候の関係で接着剤が脱落した経験はないだろうか?これら問題は、今ではPURに任せれば解決できる。
PURは1989年時には書籍の装丁に用いていたが、潜在力、価值、高質感を備える書籍装丁方式として徐々に認定されている。主な原因は、PURの装丁方式は、より勝れた付着性を持ち、また書籍を開いた時に、書籍を平面に平らに置くことができるからである。
第一世代 PUR接着剤は、装丁が完了した書籍を24時間おいた後でなければ、裁断と運送を行うことができなかった。
第二世代PUR接着剤(1994年)は、装丁が完了した書籍を4時間置いた後でなければ、裁断と運送を行うことができなかった。
しかも、紙と装丁エリア上に十分な湿気が必要だった。
第三世代PUR接着剤は、装丁が完了した書籍を1時間おいておくだけで、裁断と運送を行うことができた。しかも、直接シュリンクスリーブを用いて、書籍の装丁を完成させることができた。
第四世代PUR接着剤は、第三世代より少ない量で装丁作業を完成させることができる。
PUR接着剤は薄くでき、しかも粘着性が強く、本を読む時には手で本を支えなくとも良いため、将来はより廉価で高品質の装丁方式が出現すると思われる。
PURスプレー接着剤装丁の長所:
接着剤の融点が低い:
PUR接着剤の融点は約120℃ ~ 130℃であるため、エネルギーの消耗と機械部品の磨損を減らすことができる。
より優れた粘着性:
ポリウレタン分子の極性特徴により、ネガまたは紙等の物質をしっかりと一緒に粘着させることができる。単一ページの引く力は従来のスプレー接着剤装丁方式に比べ、40-60%も強い。
書籍を平らに開くことができる:
PURスプレー接着剤装丁を採用するなら、0.01inchの厚さがあれば充分。これにより本を平らに開くことができるため、これまでのように読書の時に手で本を持つ必要はない。
耐冷と耐熱:
温度はスプレー接着剤装丁書籍を輸出する際の品質において最も重要である。PURの耐温範囲は- 40℃
~ 93.3℃であるため、空運、海運により極地地区へ運ぶのに非常に適している。実験してみよう。伝統的なホットスプレー接着剤装丁書籍とPURスプレー接着剤装丁書籍を冷凍コンテナ内に入れ、翌日取り出して開いてみれば、どちらの書籍がルーズリーフになってしまっているかが分かるだろう!温度と湿度の影響を受けることがないため、書籍の長距離海運輸送による輸出に適している。
書籍の背が皺になりにくい:
標準的なホットグルーの方式を用いて、Y目の紙を接着すれば皺になりやすい。しかし、PUR スプレー接着剤装丁を用いれば、高い温度は必要ない。また、紙から多くの水分を持ち去ることもなく、PUR接着剤固化後は充分な展延性を備え、紙を、もとの繊維の方向へと回復させることができる。そのため、書籍の背は皺になりにくい。
カッターの損傷を減らすことができる:
PUR接着剤の本への塗布厚みは、従来のものの半分にしかならないため、カッターの損傷を減らすことができる。
書籍の背が非常に整う:
PURは接着剤の使用量を減らすことができるため、書籍の背をより整えさせることができる。
抗溶剤性:
油や他の溶剤により伝統的なホットグルーを溶かしても、固化後のPUR接着剤は、油と溶剤の影響を一切受けない。
PURを用いる三つの理由:
1、紙に塗布するために専門に設計されたものである。
2、PURスプレー接着剤装丁を使用した書籍はバラバラになる確率が最も低い(開いた時の効果が優良で、持久性も高い)。
3、PURは環境に無害で、そのスプレー接着剤装丁を用いたの書はリサイクルが容易である。
他の一つの理由:紙
現在ますます多くのメーカーがPURを用いるようになっているのには、紙に関して原因がある。
現在は紙の充填材料が多い。紙の中には、比較的多くの陶土、カオリン、及び他の成分等を含むものがあり、かつての紙は比較的多くの繊維を含んでいた。
そのため、かつての充填材料の含量は平均して20%だったが、現在では、充填材料の含量が54%にも達する紙も既に稀ではない。これは無線綴じ装丁時に多くの問題を引き起こす要因となっている。繊維が少なければ粘着力が弱いが、PURはちょうどこの問題を解決することができる。ほんとうの秘密は、磨毛と書籍の背の製作にある。
PUR の未来:
会社カタログ、ショッピングガイド、旅行ハンドブック、書籍等にPURスプレー接着剤装丁を採用できるだけでなく、ハードカバー精製本処理書籍にも、PURの特性の運用が始まっている。これにより、糸かがり綴じ費用を節約できるばかりか、品質を損なうこともない。PURの多くの特性は、顧客の高い支持を受けているため、将来は装丁市場において一席を占めることとなるだろう。 |